【青森3区】同じ顔ぶれ5度目 「新鮮味ない」高まらぬ関心 (2014/11/28)
大島理森氏 田名部匡代氏 松橋三夫氏
5度目の顔合わせとなる(左から)大島理森、田名部匡代、松橋三夫の3氏
 衆院選青森3区は、自民党前職の大島理森氏(68)と民主党元職の田名部匡代氏(45)の6度目の対決が軸で、共産は6度目の挑戦となる松橋三夫氏(65)を擁立する。3氏が顔を合わせるのは実に5度目。顔ぶれの固定化に、有権者は「新鮮味がない」と食傷気味だ。政治勢力が大島、田名部に二分される選挙区事情に加え、争点の分かりにくさもあり、無党派層の関心を呼び起こすほどの選挙ムードの高まりは、今のところない。各陣営は実績や経験を強調するが、投票率の低下を懸念する声も漏れる。
 「八戸戦争」と称される3区の争いは、1996年に小選挙区制度が導入される前の中選挙区の時代にさかのぼり、田名部氏の父・匡省氏の代から続く。
 匡省氏が参院に転身してからは、後を継ぐ形で田名部氏が出馬。過去5回はいずれも大島氏が勝利し、田名部氏は2度、比例復活している(他に1度、比例で繰り上げ当選)。
 党の重鎮で、派閥の領袖(りょうしゅう)でもある大島氏。26日の事務所開きでは「政治は今、実現力が問われている」と実績を強調し、11期目に強い意欲を示した。
 県内民主勢力の〝顔〟としても、国政への返り咲きを果たしたい田名部氏。27日の取材には「期待がある限り、何度でも挑戦する」と力を込めた。
 再び相まみえる両陣営。勝手知ったる相手ではあるが、「目新しさはなく、あまり盛り上がっていない」「顔ぶれの固定化で投票率が下がらないか心配」との認識は共通する。
 松橋氏は09年を除き、小選挙区導入以降の衆院選に全て立候補することになる。「若い人を出せればいい」(陣営幹部)という声もあったが、急転直下の解散劇だったこともあり、党の政策にも精通するベテランに託した。
 一方、有権者は決まり切った顔ぶれにあきれた様子だ。八戸市の会社員女性(62)は「またか、という感じ。国会議員はみんな年を取り過ぎている気がするし、新しい人が出てきてほしい。選挙の理由も納得できないし、誰にも投票する気が起きない」と不満を漏らす。同市の自営業男性(75)も「若い人に頑張ってほしいが、他に人材がいないということだろう」と、諦め顔で語った。
(衆院選取材班)