知的書評合戦「第5回ビブリオバトルin八戸」

 「ビブリオバトル」とは、お気に入りの本を持ち寄って紹介し合い、みんなで一番読みたくなった本を選ぶ新しい書評コミュニケーションゲームです。
 5回目となる「ビブリオバトル IN 八戸」では、高校生から一般までの3部門で予選会を勝ち抜いた発表者が決勝戦に進み、“全世代対決”で青森、岩手の「チャンプ本」を決定します。

熊谷さん(大船渡)頂点 第5回ビブリオバトルin八戸(2018/11/18)
 知的書評合戦「第5回ビブリオバトルin八戸」の決勝戦が17日、八戸市のデーリー東北新聞社6階メディアホールで開かれた。高校生と大学生、一般A、Bの各部門を勝ち抜いたファイナリストによる対戦の結果、岩手県陸前高田市の県立大船渡高1年熊谷秀人さん(16)の「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ著)がチャンプ本に輝いた。準チャンプ本には八戸市の八戸工大二高1年橋爪駿さん(16)の「なくなりそうな世界のことば」(吉岡乾著)が選ばれた。
 決勝に先立ち、高校生の部ファイナリスト決定戦が行われ、決勝に出場する高校生3人を決定。9月に実施した一般A、Bと大学生の部の予選を通過した3人を合わせ、計6人で決勝戦を行った。
 出場者は5分の制限時間内で、自身が感銘を受けた本や他の人に勧めたい本について実体験や感想を交えながら魅力をアピール。観戦者は出場者の発表を聞いて「読んでみたい」と思った本に1票を投じた。
 チャンプ本を獲得した熊谷さんは、血のつながらない親たちによる“リレー”を受けて育った少女の物語を紹介。“それでも幸せ”という少女の心情を描く作品に、さまざまな家族の形があることを考えさせられたという。表彰式後は「チャンプ本を獲得できると思っていなかったのでうれしい」と喜びを語った。
 準チャンプ本の橋爪さんは「好きな本に出会うとはまってしまう。本は(生活の中で)切っても切れない存在」と笑顔を見せた。
【写真説明】
出場者6人がお薦めの本を持ち寄り、魅力を語った「第5回ビブリオバトルin八戸」=17日、八戸市のデーリー東北新聞社
決勝戦ゲストに作家・川上健一さん(十和田市出身)
 デーリー東北新聞社と八戸学院大は11月17日に開かれる「第5回ビブリオバトルin八戸」決勝戦の観戦者を募集する。観戦無料で、定員200人。申し込み締め切りは11月9日(当日消印有効)。当日は、十和田市出身の作家・川上健一さんが特別ゲストとして出演する。
 川上さんは青森県立十和田工業高を卒業後、「跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ」で1977年に小説現代新人賞を受賞。代表作に「雨鱒の川」や「四月になれば彼女は」、「渾身」などがあり、一部は映画化されている。

【略歴】
 かわかみ・けんいち。1949年生まれ。上北郡三本木町(現・十和田市)出身の小説家。青森県立十和田工業高校卒業。デビュー作の『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』で1977年に小説現代新人賞を受賞。『翼はいつまでも』は2001年に坪田譲治文学賞を受賞。その後2004年に『雨鱒の川』、2006年に『四月になれば彼女は』※映画タイトル「アオグラ」、2013年に『渾身』が映画化された。

【予選会】中村さん(八戸)ら決勝へ ビブリオバトルin八戸 (2018/10/01)
 知的書評合戦「第5回ビブリオバトルin八戸」の予選会が30日、八戸市のデーリー東北新聞社と「はっち」で開かれた。4部門に分かれて行われ、来場者による投票の結果、一般Aと一般B、大学生の部で「チャンプ本」を獲得した3人が11月17日に本社6階メディアホールで開かれる決勝進出を決めたほか、高校生6人が「高校生ファイナリスト決定戦」へ駒を進めた。
 本社と八戸学院大の共催。高校生と大学生、一般A、一般Bの各部門に青森、岩手両県から計42人が出場。参加者は制限時間5分間で、小説やエッセー、ビジネス書など、自身が感銘を受けた作品や他の人に薦めたい本について実体験や感想を交えて魅力を語った。
 チャンプ本は会場に集まった発表者と観戦者による投票で決定。来場者は発表を聞き「読んでみたい」と思った本に1票を投じた。
 「高校生ファイナリスト決定戦」は決勝戦と同じ日に実施し、6人から3人に絞る。その上で一般Aと一般B、大学生の各部門から勝ち上がった3人を合わせた計6人で“全世代対決”を行い、ナンバーワンのチャンプ本を決める。

 決勝と高校生ファイナリスト決定戦の進出者は次の通り。(敬称略。氏名、市町村、タイトル、著者)

 ◇高校生▽熊谷秀人(16)岩手県大船渡市・「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)▽伊勢朋華(16)八戸市・「僕は奇跡しか起こせない」(田丸久深)▽橋爪駿(16)同・「なくなりそうな世界のことば」(吉岡乾)▽工藤蒼大(16)同・「仮面学園」(宗田理)▽角田実咲(16)同・「バッタを倒しにアフリカへ」(前野ウルド浩太郎)▽長谷川陽依(17)同・「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち(上)」(ランサム・リグズ)

 ◇大学生▽中村健(21)八戸市・「ミッキーマウス幸せを呼ぶ言葉」(アラン)

 ◇一般A▽井ノ上洋一(53)八戸市・「オリバーくん」(ロバート・クラウス)

 ◇同B▽千田哲史(60)青森市・「西郷隆盛はなぜ犬を連れているのか」(仁科邦男)

【写真説明】
出場者がお薦め本の魅力を語ったビブリオバトル=30日、デーリー東北メディアホール


【主催】
デーリー東北新聞社、八戸学院大学
【特別協賛】
日本製紙
【協力】
八戸市、八戸テレビ放送、BeFM
【後援】
ビブリオバトル普及委員会、青森県教育委員会、青森県図書館連絡協議会、青森県学校図書館協議会、岩手県教育委員会、岩手県図書館協会、岩手県学校図書館協議会
八戸学院大学 ウェブサイト
地域連携研究センター ウェブサイト
ビブリオバトル普及委員会 公式ウェブサイト
特製ビブリオタイマーを公開
発表者・紹介本が表示可能/北奥羽決戦で使用
 「ビブリオバトルin八戸」決勝戦で使用した特製ビブリオタイマーを公開します。フリーソフトですので、どなたでも使用できます。
 最大の特徴は、発表者の名前と紹介本のタイトルを表示できる点です。text内のdataであらかじめ発表順ごとにリストを作成しておけば、カウントダウン時に自動で表示されます。また、リストを一括表示することも可能です。
 カウントダウンの時間はプレゼンタイムが5分、ディスカッションタイムは2分と3分を選択できます。連続してカウントダウンすることもできます。
 詳しい使用方法は、readmeをご覧ください。問い合わせは電子メールで、biblio@daily-tohoku.co.jp
特製ビブリオタイマー ダウンロード
※Google Chromeを使用した場合、一般的でないダウンロードの警告が出ますが、そのまま継続してください。
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過去のビブリオバトルin八戸


ビブリオバトルとは?
 発表者がお薦めの本を持ち寄って紹介し、観客が「どの本が一番読みたくなったか」を基準に投票して、「チャンプ本」を決める書評コミュニケーションゲーム。発表は1人5分間で、その後2〜3分間の質疑応答を行う。「ビブリオ」は「本」の意味。2007年、京都大学が発祥の地。
「ビブリオバトルin八戸」のルール
■発表する本のジャンルは問わないが、コミックと雑誌は除く。
■発表は紹介する本のみで行い、原稿を持ち込んだり、レジュメやパネルなどは使用しない。本への付箋の貼り付けは認める。
■発表は5分を使い切る。
■発表後の質疑応答では、発表内容を批判するようなことはせず、発表の追加説明を求めたり、「どの本が読みたくなったか」を判断するための材料について聞く。
■投票の基準は「どの本が読みたくなったか」であり、知り合いや身内などの理由で投票は行わない。
■発表者は自分が紹介した本以外を選んで投票する。
■チャンプ本が複数となった場合は決選投票を行う。
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