AED数、10年で10倍超 八戸市内調査674台 (2014/11/14)
八戸市のAED配置図
八戸市のAED配置図
24時間使用可能な八戸市内企業等一覧
24時間使用可能な八戸市内企業等一覧
 デーリー東北新聞社は、心臓が止まった人に電気ショックを与えて蘇生させる自動体外式除細動器(AED)の実態把握と有効活用を目的に、八戸市内の事業所を対象にアンケートを実施した。13日現在、222カ所の事業所に設置され、公共施設254カ所を含めると、市内には計476カ所、少なくとも674台あることが分かった。台数は市民への使用が認められた2004年の61台から10倍以上に増え、着実に普及している現状がうかがえる。一方、とっさの事態に備えての対応や適正な場所への配置など、活用策が課題となっている。
 
 9〜10月にかけて八戸市内の企業、病院、福祉施設などに対し、アンケート用紙の郵送や電話での聞き取り調査を実施。計425件の回答を得た。
 結果をみると、AEDの設置事業所は宿泊、商業、福祉、運動施設や従業員数が多い企業、保育園が中心で、台数は計420台だった。市が把握している小中学校、公民館など254の公共施設(1施設1台と想定して計算)を加えると、少なくとも市内には674台が存在する。
 AEDの使用が24時間可能なのは51事業所。このうち、医療機関は13で、残りの38は夜間でも従業員がいるホテルや入所型の福祉施設、警備員が常駐している民間企業だった。
 「会社以外の人も使用できるか」の問いに対しては、営業時間内など従業員がいる場合には可能―が大半を占めた。「日中、夜間どちらも使用できない」は34事業所で、工場で一般の人が立ち入りできない―など、施設の特性による理由を挙げた。
 使用実績が「ある」と答えたのは34事業所。最も多かったのは老人福祉施設だった。商業施設や企業からは「来店客に使用した」「救急車が来るまでの間に使った」「近隣の福祉施設に貸したことがある」などの回答があった。
 自由記述では「AEDはあるが、いざ使う時に適切な対処ができるか不安」「従業員への講習会を実施していきたい」といった意見のほか、「維持費や部品代が高い」「設置の費用が分からない」など経費面に関する回答が目立った。
(渡部優、岩舘貴俊)
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