AED救命講習修了者3万8000人突破 目指せ技能の維持、向上 (2014/11/25)
普通救命講習会の年間受講修了者数
普通救命講習会の年間受講修了者数
救命技能の維持向上のため、2年ごとに講習を受けるよう呼び掛ける亀本有逸指令救急課長(右)=20日、八戸消防本部
救命技能の維持向上のため、2年ごとに講習を受けるよう呼び掛ける亀本有逸指令救急課長(右)=20日、八戸消防本部
 自動体外式除細動器(AED)を活用して人命を救うには、消防などが実施する救命講習を受け、使い方や心肺蘇生法をあらかじめ学んでおくことが大切だ。八戸消防本部によると、約3時間で受講できる普通救命講習会の管内の受講修了者数は、AEDの取り扱いが含まれるようになった2005年から13年までの9年間で、延べ約3万8千人を突破した。ただ、救命技能を維持、向上させるには講習を繰り返し受ける必要があり、消防担当者は少なくとも2年ごとの受講を勧めている。(岩舘貴俊)
 
 同本部のまとめでは、05年以降の受講修了者数は年間3千〜4千人台で推移し、12年は4619人、13年は4599人。普通救命講習会は05年以降、年平均で160回近く実施されており、市民のAEDへの認知度や理解が着実に広がっている状況がうかがえる。
 普通救命講習会の大まかな流れは、DVDの上映などで心肺蘇生法やAEDの取り扱いに関する説明があった後、参加者は数人のグループを組み、講習用のマネキンを使って実際に体験。約3時間の講習を終えると、救命技能の習得を証明する修了証が渡される。
 通報から救急車の到着までにかかった八戸消防本部管内の平均時間(13年)は8・2分。一方、心停止から除細動までの時間が1分経過するごとに生存率は約10%低下するとも言われ、緊急時は救急車の到着前に、できるだけ早くAEDを使って蘇生を試みる必要がある。
 「とっさの事態では、日頃から訓練している医療従事者でも緊張が走る。迅速に対応できるようにするためにも、講習を繰り返し受けることが重要」と同本部の亀本有逸指令救急課長。救命技能を維持するための目安として、「できれば2年ごとに受講し、修了証を更新してほしい」と呼び掛ける。
 普通救命講習会は、テキスト代などの経費が一部必要な場合もあるが、基本的には無料。希望する場合は、各地区の消防署などに問い合わせ、所定の書類に必要事項を記入し申し込む。
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