AED受講経験ある5人連携 リンクで倒れた男性救う (2014/12/26)
AEDの使い方や心肺蘇生法を学ぶ講習の様子。男性の命を救った5人は講習の重要性を口々に訴えた=11月、八戸市西白山台
AEDの使い方や心肺蘇生法を学ぶ講習の様子。男性の命を救った5人は講習の重要性を口々に訴えた=11月、八戸市西白山台
AEDを活用して男性の命を救い、表彰を受ける5人=25日、八戸消防本部
AEDを活用して男性の命を救い、表彰を受ける5人=25日、八戸消防本部
 南部町の「ふくちアイスアリーナ」で2日、アイスホッケーの試合中に倒れた男性が、周囲の連携プレーで一命を取り留めた。自動体外式除細動器(AED)を活用して男性を救ったのは、アリーナの職員2人と、競技関係者として現場に居合わせた八戸圏域水道企業団の職員3人。消防への通報から心臓マッサージ、AEDの使用まで、役割を分担して救命に当たった。「講習の大切さを実感した」「AEDの中身はあらかじめ確認しておくべきだ」―。人命救助で25日に表彰された5人が、実体験を基に感じた思いを語った。
(岩舘貴俊、渡部優)
 
 八戸消防本部(小向洋一消防長)から感謝状を贈られたのは、アリーナの大久保與寿さん(40)、工藤隆之さん(38)と、企業団の沢田昌希さん(49)、久保沢直也さん(44)、秋山哲哉さん(28)。
 2日午後9時50分ごろ、ホッケーの試合中に男性(62)が突然倒れた。大久保さんと工藤さんは事務所から担架を持って駆け付け、企業団の3人は男性をリンク外に運び出した。
 呼吸と心拍が確認できなくなったため、大久保さんは事務所内に設置していたAEDを取りに戻り、工藤さんがすぐに119番通報。沢田さんと秋山さんは心臓マッサージを交互に繰り返し、久保沢さんは男性への呼び掛けを続けた。
 AEDが到着すると、洋服をはさみで切り、パッドを装着。AEDが自動で心電図を解析し、音声案内に従って電気ショックを与えた。その後も心臓マッサージを続け、2度目の除細動で男性の心拍は再開した。
 救急隊の到着時には意識レベルが「呼び掛けで開眼」するまで回復しており、八戸市内の病院へ収容。男性は既に退院し、社会復帰しているという。
 5人はいずれも、救命講習の受講経験があった。消防本部での贈呈式後の取材に、「講習を受けて行動できるようにしておくことが大事」(久保沢さん)、「とにかく心臓マッサージは続ける、と学んだことが生かせた」(秋山さん)、「講習を受けていなければ素早く動けなかったかもしれない」(工藤さん)など、講習の重要性を再認識した様子。
 大久保さんは、講習時と実際に使ったAEDでボタンやパッドの入っている位置が異なり、戸惑ったことを明らかにした上で、「事前に中を見て、何がどこに入っているかを確認しておくべきだと感じた」と強調。
 沢田さんは「短時間でやるべきことが多いので、1人では難しい。いざという時は、できるだけ多くの人を集める必要がある」と振り返った。
Copyright (C) Since 2001 THE DAILY TOHOKU SHIMBUN,Inc.ALLrights reserved.