八戸・十三日町の飲食店「おはな」がAED配備 (2015/01/28)
販売メーカーのスタッフの指導を受けてAEDの使い方などを学ぶ従業員=27日、八戸市十三日町
販売メーカーのスタッフの指導を受けてAEDの使い方などを学ぶ従業員=27日、八戸市十三日町
 八戸市内の個人経営店で、心臓が止まった人に電気ショックを与えて蘇生させる自動体外式除細動器(AED)を設置する動きが出てきた。同市十三日町の飲食店「おはな」(竹中亨考社長)は27日、店内にAEDを配備した。市内で導入しているのは大半が商業施設やホテルなどで、販売メーカーの担当者によると「居酒屋などに設置するケースは初めて」。十三日町周辺ではこれまで、深夜でも使用可能なAEDがなかったことから、街全体のさらなる安全確保につながりそうだ。(渡部優、岩舘貴俊)
 
 救命率向上のためには、一刻も早いAEDの活用が重要とされる。市十三日町商店街振興組合(八田守立理事長)によると、十三日町には商業施設にAEDがあるものの、営業時間外の夜間に使用できない―などの課題があった。
 夜間営業の施設での設置がないことを聞いた竹中社長は、夜でもAEDを使用できる態勢の必要性を感じ「いつ、どこで何が起こるか分からない。誰かが設置しないといけないと思った」と経緯を語る。
 AEDは備品を含めて1台30万円前後から40万円ほどの経費が掛かる。竹中社長は「費用は掛かるが、人の命には代えられない」と力を込める。
 同日は、販売メーカーの日本光電八戸営業所のスタッフが来店し、従業員十数人が訓練用のマネキンとAEDを使った講習を受講。呼吸や意識の確認、心臓マッサージの方法、AEDの使い方を学んだ。
 一通りの動作を確認した従業員の杉原忠明さん(23)は「使い方はあまり難しくなかった。本当に必要な時にも対応するため、学んだことを忘れないようにしたい」と気を引き締める。
 緊急時に対応するには、少なくとも2〜3年に1度の受講が必要とされている。店は2月にも今回参加できなかった従業員らが講習に参加し、今後は定期的に八戸消防本部が開催している普通救命講習にも参加する考えだ。
 十三日町商店街振興組合事務局の中田浩子さんは「目抜き通りに面するおはなにAEDがあれば、商店街全体の安全にもつながる。こうした“命の輪”が広がれば何より」と話した。
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