ふるさと幸福論:(13)みんなで育てるっていいな(2016/01/01)
デーリー東北

ふるさと幸福論 〜北奥羽の未来像〜
第4部 子育て見詰めて

(13)みんなで育てるっていいな(2016/01/01)

両親が暮らす実家に帰省中の篠田邦子さん(左端)と加藤郁子さん(左から2人目)。3人の子どもたちは元気いっぱいで、部屋中にみんなの笑顔があふれる=2015年12月下旬、八戸市河原木
 2015年12月下旬。いずれも結婚して愛知県内で暮らす主婦加藤郁子さん(33)=大府市在住=と主婦篠田邦子さん(31)=豊田市在住=の姉妹が子どもを連れ、八戸市河原木の実家に帰省していた。
 この年の3月、姉の郁子さんは第1子の長男理(り)久(く)ちゃんを、妹の邦子さんは第2子の次男廉介ちゃんをそれぞれ里帰り出産。同じ時期に妊娠したこともあり、出産後も実家で3カ月ほど、姉妹一緒に子育てに励んだ。邦子さんは、第1子の長男宗一郎ちゃん(4)も里帰りで産んでいる。
 姉妹が子ども3人を連れて再び八戸に来たことで、年末の実家はわいわいガヤガヤ、ひときわにぎやかになった。父の橋勝則さん(61)、母の睦子さん(61)は喜んで面倒を見てくれるし、子どもも大勢に囲まれて楽しそう。
 自分たちも日頃の子育ての緊張感から少し解放され、穏やかな時間が流れているように感じている。
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 郁子さんは、愛知の自宅では会社員の夫と3人暮らし。夫が仕事に出ている間は母子2人きりになる。理久ちゃんがまだ幼いだけに当然手はかかるし、家事が思うように進まないこともしばしばだ。
 夫の実家は岐阜県内にあり、普段は「親の力」を借りることができない。それでも、夫が育児に積極的なので助かっている。子どもをあやしてお風呂にも入れてくれるし、時間があれば家事を手伝ってくれる。
 邦子さんは幼い2児の母。会社員の夫と4人暮らしで、愛知での子育て生活は苦労も多い。自分が風邪をひいた時に夫が仕事で、下の子も熱を出し、途方に暮れたことも。八戸の両親の顔が目に浮かび、「近くに住んでいてくれたら」と思いをはせた時もある。
 郁子さんも邦子さんも、縁あって実家から遠く離れて暮らすことになった。だからこそ、半年ぶりに実家へ来て、「こうして帰ってくると、『みんなで育てる環境っていいな』と感じる」と口をそろえる。
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 「子育ては楽しいが、自分と子どもだけでずっといると、知らないうちに気が張り詰めていることがある」。育児に理解のある夫を持つ郁子さんでさえ、少ない家族で幼い子どもを育てることの大変さを明かす。
 核家族化が進み、女性も外へ出て働く時代になった。「夫は仕事、妻は家事」というかつての明確な役割分担の概念が薄れ、子育ては一緒に暮らす家族がそれぞれにできることをする“総力戦”となりつつある。
 それだけに、両親や親戚が近くにいる地元で、多くの人々の支えを受けながら子どもを育てられる環境は恵まれているのかもしれない。
 時代が変わり、子育ての環境も変わっていく中で、変わらないのは子を愛する親の思いだ。母の睦子さんが、子育て奮闘中の娘2人に向け、「ママ」の先輩として優しい口調でアドバイスした。
 「私はあなたたちに育てられて親になった。今度はあなたたちが、孫に育ててもらう番ね」

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