ふるさと幸福論:(23)「女性管理職」にやりがい(2016/05/07)
デーリー東北

ふるさと幸福論 〜北奥羽の未来像〜
第6部 “日本一”の県・福井

(23)「女性管理職」にやりがい(2016/05/07)

勝山事業所で62人が所属するグループのリーダーを務める牧野愛子さん
 福井県北東部に位置する勝山市。医薬品の製造、販売などを手掛ける「マイランEPD合同会社」(本社・東京)の生産拠点・勝山事業所が立地する。
 事業所で働く牧野愛子さん(44)は、62人が所属する「製造グループ製造二」のリーダーを務める。製造工程の進捗(しんちょく)状況や部署内の人の管理、新製品導入準備に会議に打ち合わせ…。責任ある立場として忙しい日々を送る。
 勝山市に隣接する大野市の生まれ。高校卒業後、地元を離れて兵庫県の短大に進学したが、「福井に戻りたい」との思いは強く、卒業してすぐに同社の前身の北陸製薬に入社した。以来24年間、正社員として働き続けている。
 大野市内で夫と夫の両親、2人の子どもと6人暮らし。福井で特徴的な夫婦共働き、3世代同居の家庭だ。平日は義母が家事を担い、子どもの面倒も見てくれるため、安心して働ける。一方、休日は家族との時間を大切にして過ごしている。
 「仕事中は義母が家を守り、当然のように家事をこなしてくれる」と牧野さん。「普段は当たり前すぎてなかなか気付かないが、こうした環境があること自体が幸せなのだと思う」と感謝を込めて語る。
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 福井県女性活躍推進課によると、福井で管理職に占める女性の割合は全国41位の11・73%。働く女性が多いにもかかわらず、要職を担うケースは少ないのが現状だ。
 牧野さんの職場でも、かつては同様に女性の管理職がいなかった。だが、事業所の従業員のうち半数は女性。意識を変えるため2011年、社内の女性約20人でプロジェクトチームを立ち上げ、女性リーダーの育成と女性が働きやすい職場環境づくりに着手した。
 研修などを重ねた結果、女性管理職が次々と誕生。牧野さんは「女性も評価されるようになり、社内の雰囲気が良くなった」と力を込める。
 そんな自分も管理職に就き、大勢の部下を抱えるようになった。家庭との両立で大変な時もあるが、仲間と会社に支えられながら大きな仕事に挑戦できる今のポジションに、やりがいと感謝を感じている。
 「管理職に興味を持つ女性がもっと増えてくれたらうれしい。そのためにも、自分が頑張らないと」。牧野さんはひときわ充実した表情を浮かべて語った。
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 福井市で妻、生後6カ月の長男と3人で暮らす宗信徳志さん(25)は、市内に本社のあるIT企業に勤務する。秘書として、会社の取締役や統括部長に同行するのが主な仕事だ。
 大野市出身。静岡県の大学に進学したが、「長男だし、親の近くに帰って恩返しがしたい」と考え、卒業後に福井へ戻った。  大野に暮らす両親は、週末になると車を走らせ、孫の顔を見に来てくれる。仕事はやりがいを感じる暇がないほど忙しい時もあるが、「いい意味で集中できている」。福井での生活に不満はない。
 ただ、最近は都市部へ流出する若者が増えているように感じる。「同級生もそうだが、仕事を求めて大阪や名古屋へ出ると、なかなか戻って来ない」。幸福度1位の福井だが、若者の厳しい雇用情勢は他の地方と変わらないようだった。

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