ふるさと幸福論:(24)「JK課」全国的な脚光(2016/05/08)
デーリー東北

ふるさと幸福論 〜北奥羽の未来像〜
第6部 “日本一”の県・福井

(24)「JK課」全国的な脚光(2016/05/08)

鯖江駅で降りたアイドルグループのファンらをもてなし、地元の魅力をPRするSANのメンバー(左)=4月下旬、鯖江市
 福井県のほぼ中央部にあり、眼鏡フレームの生産が盛んな鯖江市。人口約6万9千人の地方自治体で2014年に誕生した市民協働推進プロジェクトが、全国的に脚光を浴びている。
 その名も「JK課」。これまで公共サービスに直接関わることの少なかった女子高生を主役にし、市民団体や地元企業、大学などと連携しながらまちづくりを進める―という実験的な取り組みだ。
 メンバーは1〜3年の女子高生または高専生。仮想的に課名になっているが、市役所に勤めるのではない。放課後や休日を利用して集まり、アイデアを出し合ってさまざまな活動を企画。市職員や地域の大人は裏方に徹し、企画が実行できるように支援する。
 仮装しながらのごみ拾いや陸上自衛隊への体験入隊、オリジナルスイーツの開発…。若い感性を生かした企画の数々は各種メディアにも取り上げられ、新しい地域おこしの形として広く紹介されている。
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 4月下旬の週末、鯖江駅前は人々でごった返していた。アイドルグループ「嵐」のコンサート会場が近くにあり、ファンらが全国各地から続々と詰め掛けていたからだ。
 駅前では、JK課OGらが所属する若者のチーム「SAN」のメンバーが、地元商店街と協力して特産品販売などのおもてなし活動を展開。コンサートを好機と捉え、駅で降りた来場者に向け、地域の魅力を懸命にPRしていた。
 「ようこそ鯖江へ! お土産も販売しています」。ひときわ元気な声を出していたのは、JK課1期生でSANのメンバーの中本邦子さん(20)だ。
 JK課を既に卒業したOGだが、「卒業後も地域のためにできることをしたい」と考えてSANに入った。続々と押し寄せる人の波を見ながら、「訪れた皆さんにPRし、鯖江の認知度を少しでも上げられたら」と爽やかな笑顔を浮かべた。
 ラーメン販売の手伝いをしていた、現役JK課で2期生のみささん(17)は「意見を言ったり、人に話し掛けたりするのが苦手だったが、少しずつできるようになってきた」と、活動に手応えを感じている様子。「地元の良さとJK課の取り組みを、より多くの人に伝えたい」と力を込めた。
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 鯖江市は10年に市民主役条例を施行するなど全国的にも早い段階から市民協働のまちづくりを進めてきた。JK課が注目を集めているが市民参加を広く受け入れる仕組みは女子高生にとどまらない。
 JK課のメンバーは、市と連携して活動する市民団体・市民主役条例推進委員会の若者部会に属する。部会の中にはSANがあり、ここには男子高生や大学生らも所属。「JK課に続け」と、地元の“おばちゃん”の有志が「OC課」を結成している。
 「JK課に刺激を受けて参加した。地域の活性化につながるイベントをやりたい」と、SAN会長の釜井剣さん(19)。OC課1期生の杉森和代さんは「JK課から若者部会、そしてOC課へと世代をつなげていきたい」と、市民参加への熱い思いを語る。
 みんなが関わり、地元を元気にする―。鯖江が続けてきた挑戦はJK課で花開き、市民協働の裾野はさらに大きく広がっている。

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