政のカタチ 青森から見る「0増6減」:第4部 「動き出した新区割り」(中)青森1区(2017/10/05)
デーリー東北

政のカタチ 青森から見る「0増6減」
第4部 「動き出した新区割り」

 「1票の格差」の是正に伴い、4から3に削減された青森県内小選挙区での戦いが始まった。

(中)青森1区(2017/10/05)

青森市内の会議場で鉢合わせし、健闘を誓い合った津島淳氏(左)と升田世喜男氏=9月23日
 「胸を借りるつもりで臨みます」「お互い、頑張りましょう」―。
 衆院解散前の9月23日。青森市内の会議場で鉢合わせした自民党の津島淳(50)、民進党の升田世喜男(60)両衆院議員がそれぞれ健闘を誓った。
 青森1区は2014年の前回選挙で、津島氏が升田氏に3787票差で勝利し、小選挙区で敗れた升田氏が比例代表で復活当選した。両者にとって4度目の激突となる今選挙は、戦いを繰り広げるフィールドが大票田・青森市を中核に、陸奥湾をぐるりと囲む広大な選挙区へ生まれ変わった。
 急な解散から投票まで時間が限られる中、決戦間際に1区公認候補に落ち着いた津島氏と、突然の野党再編で希望の党公認に“転身”した升田氏。共産新人の赤平勇人氏(27)も含め、新選挙区での浸透に向け躍起となっている。
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 選挙のたびに小選挙区と比例代表の候補を入れ替える「コスタリカ方式」。津島氏は当初、旧2区選出の江渡聡徳衆院議員(61)との“1区コスタリカ”に反対したが、強烈な解散風に押されるかのように、9月22日に受諾を表明した。
 「一般論として、(コスタリカは)やりにくいと聞いていた。ただ、私の思いをこれ以上申し上げている時ではない」。県内小選挙区1減を巡る自民の候補者調整が決着し、1〜3区の各候補が新選挙区を駆け巡る最低条件が整った。
 「相手(升田氏)に2周も3周も遅れたが、決まればバッと動くのが自民党だ」(神山久志県連幹事長)
 候補者調整に時間を要した自民は、遅れ挽回へギアを上げた。30日、津島氏は新たに選挙区となる下北、北部上北両地域で初の街頭演説。翌10月1日と3日には神山氏と共に両地域の党支部を回った。「温かく迎えていただき、熱が上がっていると感じた」と津島氏。熱を一層高めるには、今回比例に回る江渡氏との連携が不可欠だが、ある自民関係者は「津島氏がコスタリカに反対したことで、不信感を募らせた人もいる。払拭(ふっしょく)には津島氏本人の努力が必要だ」とくぎを刺す。
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 区割り改定案が勧告された今年4月。升田氏は候補者調整が未決着だった自民を横目に早々と下北入りし、街頭で訴えを響かせた。
 中泊町出身の升田氏にとって、下北攻略は勝利の必須条件と言える。区割り改定では、升田票が多いとされる五所川原市と中泊町を含む北郡が3区へ転出。ここで失うであろう票を、新選挙区となる下北で獲得する必要があるからだ。
 4月以降、積極的に下北入りする升田氏。小選挙区での勝利を目指し、順調に活動していたが、解散直前になって民進の希望への合流が急浮上し、環境が一変した。
 昨夏の参院選青森選挙区で奏功した共産、社民両党との共闘を期待していた升田氏にとって合流は「寝耳に水」だったが、「党の決定を受け入れる」と希望公認を選んだ。
 この瞬間、「希望は自民の補完勢力」と批判していた共産、社民との連携が破綻した。
 ある陣営幹部は、一定の基礎票を持つ両党の票を失うことに落胆の色を隠さなかったが、「升田氏の人柄を前面に、無党派層や反自民票を取り込むしかない」と強調。強固な組織力を誇る自民に、地道な草の根運動で対抗する構えだ。

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