まつり再考:【神社、山車組アンケート】「秋」回帰 賛否伯仲(2016/10/15)
デーリー東北

八戸三社大祭 まつり再考
第1部 開催日程

【神社、山車組アンケート】「秋」回帰 賛否伯仲(2016/10/15)

初めて8月1日に行われた八戸三社大祭のお通り。以来、夏祭りとして定着したが、本来の秋祭りらしさを取り戻そうという動きも。日程変更を巡る議論が再燃している=1982年、八戸市中心街
 1982年に八戸三社大祭が現在の開催日程となり、34年が過ぎた現在。日程変更の議論は再び熱を帯びている。
 契機の一つに挙げられるのが、三社大祭を含む「山・鉾(ほこ)・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録。今年中の登録に向けた審査が行われるのを前に、関係者の間では「祭りの在り方をもう一度見直すべきだ」との機運が高まっている。こうした議論の中で、「本来の秋祭りらしい日程に戻してはどうか」と日程の繰り下げを主張する意見が出ている。
 デーリー東北新聞社は今夏以降、祭りの本質を見直し、地域のアイデンティティーを大切にしながらさらに魅力ある祭りにするにはどうすべきかを尋ねるアンケートを、聞き取りを含め3神社と全27山車組に実施した。
 日程に関しては、「後ろに動かすべき」と「現行のままでいい」の意見がほぼ半々。後ろにずらしたいと考える関係者の多くは、8月21日にお通りを実施していた60〜81年と同時期の日程を希望した。
 理由には▽現行日程は夏休みに入って間もなくの開催のため、子どもたちが山車制作に携わる時間が少なく、後継者不足につながっている▽真夏の運行は暑過ぎるし、秋祭りの風情が感じられない▽ねぶたと同じ時期に開催しても、かえって集客効果がない―などが挙がった。
 一方、日程を変える必要はないと主張する関係者の意見は▽現在の日程が既に定着しており、今更動かすべきでない▽後ろにずれるとお盆の準備などと重なり大変▽ねぶたと比べて三社大祭の認知度は低く、同時期の開催の方が観光客を呼び込める―などだった。
 このほか、仕事を持ちながら山車制作を手掛ける関係者を中心に、「土日を絡めるなど、曜日を考慮した日程にしてほしい」との声も上がった。
 前夜祭に始まり後夜祭で終わる現在の行事スタイルは、大半が「現行で良い」と回答。三社大祭を巡る課題を問うと、後継者不足や山車小屋の確保といった問題の深刻化を懸念、将来的に祭りを継続できるか不安視する意見も寄せられた。
 社会・経済が複雑多様化し、人口減少と高齢社会が進行、地域崩壊の危機が叫ばれる中で、末永く地域に愛され、後世に受け継がれる祭りにするためには、どの日程が最善の選択となるのか。地域全体で知恵を絞り、答えを見つける時を迎えている。

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