まつり再考:第2部(1)【秩父夜祭ルポ(上)】祝賀一色 人出最多(2016/12/24)
デーリー東北

八戸三社大祭 まつり再考
第2部 無形文化遺産登録

(1)【秩父夜祭ルポ(上)】祝賀一色 人出最多(2016/12/24)

秩父神社を出発し、御旅所へ向かう屋台。秩父夜祭はユネスコ無形文化遺産の登録決定直後の開催となり、2日間で過去最多の38万6千人が訪れた=3日、埼玉県秩父市
 八戸三社大祭とともに、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つ、埼玉県秩父市の秩父夜祭(よまつり)。登録決定の報に全国の地元が沸いた翌日、12月2日から前夜祭の宵宮が始まった祭りを見物するため、鉄道を乗り継いで秩父へ向かった。
 秩父鉄道に乗り換えた熊谷駅では、登録を祝う記念乗車券が販売されていた。祭りを紹介する映像を流すなどして観光客をお出迎え。記念乗車券を買い、さらに1時間ほどかけて目的地の秩父駅に降り立った。
 この日は宵宮にもかかわらず、秩父夜祭の中心である秩父神社には参拝客がずらり。「神社が大切にされている」と感じながら、列に並んでお参りした。
 周辺では屋台の引き回しや歌舞伎の公演などが行われていたほか、出店も所狭しと立ち並び、熱気にあふれていた。地元の男性に話し掛けると、「今年はユネスコ登録の決定直後だし、日程もたまたま週末に重なった。ものすごい人出になるかも」と笑顔を浮かべた。
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 秩父夜祭は例年、12月2日に宵宮、3日に大祭の日程で行われている。日本三大曳山(ひきやま)祭の一つに数えられ、最大20トンもの重さがあると言われる、豪華絢爛(けんらん)な6基の屋台と笠鉾(かさほこ)を引き回すのが特徴。屋台に舞台を付けて行われる歌舞伎も魅力の一つだ。
 大祭の3日は、混雑に備えて午前中から現地入りした。それでも神社周辺は既に人でごった返し、集客力の高さをうかがわせた。市街地の随所にユネスコ登録を祝う横断幕などが掲げられ、まさに祝賀ムード一色だった。
 人混みの中で引き回しや歌舞伎を見た後、夜に向けて行列の運行ルートを確認。土地勘がなく見物スポットが分からなかったが、市街地に立っていたおもてなしガイドが親切に情報を教えてくれた。
 夜までの時間を利用し、神社の近くにある「秩父まつり会館」を見学。入館料は一般の個人で410円。祭りの歴史や見どころに関する資料を丁寧に展示していた。映像を駆使して祭りの熱気を体感できる仕組みも人気のようで、大勢の観光客でにぎわっていた。
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 秩父夜祭の最大の見せ場は3日夜。神社から1キロほど離れた御旅所(おたびしょ)に向けて神社行列が出発し、6基の笠鉾と屋台がそれに続く。冬の夜空に打ち上げられる花火も祭りに彩りを添える。
 出発の1時間ほど前から神社前に場所を取ったが、間もなく身動きできなくなるほどの人だかりに。押し寄せる人の波を警察官が懸命に整理していた。
 日も落ち、寒さに耐えて待っていると午後6時半、神社行列が動きだし、神輿(みこし)や御神馬(ごしんめ)の一行が厳かに進んだ。続いて、ちょうちんを手にした大勢の祭り衆とともに笠鉾と屋台が登場。小気味よい太鼓のリズムに合わせて掛け声が響き、待ちわびた観光客からは「ついに来た!」「すごい、大きい」と歓声が上がった。
 御旅所の手前にある急な坂を上る場面も見たかったが、すさまじい人出と終電の関係から断念。見物の帰り、秩父駅のホームから花火を見ることができ、列車を待つ人々と「最後まで楽しませてくれるね」と喜び合った。
 主催者によると、宵宮と大祭の2日間の人出は過去最多で、前年より15万4千人も多い38万6千人。宵宮の時に話した地元の男性の“予言”は見事に的中した。

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