再生 十和田観光 ―国立公園80周年―
デーリー東北

再生 十和田観光
―国立公園80周年―

 十和田八幡平国立公園の十和田八甲田地域が1936年2月1日に「十和田国立公園」として指定されてから、2月1日で80周年の節目を迎えた。観光再生への模索が続く十和田八甲田地域の課題と展望を探る。

(5・完)保護と利用(2016/02/05)

マイカー規制された奥入瀬渓流沿いを歩く観光客=2015年10月
 奥入瀬渓流沿いの国道102号を広がって歩く観光客。渓流を迂回(うかい)する「奥入瀬(青ブナ山)バイパス」の整備に伴い、将来の利活用の方法を探る社会実験として、マイカー乗り入れ規制が秋に行われている。
 バイパスは2013年度に青森河川国道事務所の事業として採択された。排ガス抑制による渓流の環境保全、渋滞解消などの効果が期待される。採択時の事業費は約230億円。年度ごとに予算が付くため完成時期は未定。同事務所は「仮橋の工事が発注済み。雪解け後には目に見える工事に入っていく」と説明する。
 焦点となるのは、バイパス整備後の渓流沿いの国道の在り方だ。マイカーをバイパスに回し、観光バスやタクシーを通すのか。排ガス規制のため、電気自動車に限定するのか。あるいは車道を廃止して歩くだけの観光にするのか。
 議論のため、有識者による奥入瀬渓流利活用検討委が設置されている。
 国立公園指定から80年が経過した渓流エリア。特別保護地区として厳しい管理が行われながらも、観光や生活の必要性から車道や遊歩道が整備され、樹木の伐採やフェンス設置が行われてきた。
 一方、道路と遊歩道、渓流が接するように並び、樹木が世代交代する空間のない環境が生まれ、日光が差し込み帰化植物が繁殖するなど、奥入瀬特有の原生的な自然は危機にさらされている。
 車道廃止の必要性を唱えるのは、十和田市の自然保護団体「八甲田・十和田を愛する会」の久末正明代表だ。十和田観光が低迷した要因に関し「利用が優先され、自然が破綻寸前に陥っている」と指摘。「息の長い観光を持続させるには、もっと保全に力を入れなければならない」と訴える。

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