こだわりは「人形の表情」廿六日町山車組、節目飾る出来(2016/08/02)

こだわりは「人形の表情」廿六日町山車組、節目飾る出来(2016/08/02)

さまざまな表情の人形が飾られた廿六日町山車組の山車=1日、八戸市三日町
 八戸三社大祭に参加し、120年目を迎えた廿六日町山車組。長い歴史の中で、こだわってきたのが「人形の表情」だ。今年の題材は「玄宗皇帝の夢物語『鍾馗(しょうき)』」。山車中央に配置された主役の一人「玄宗皇帝」の表情は力強く、節目を飾るにふさわしい出来に仕上がっている。
 「表情が豊かでないと伝えられないことがある」。こう語るのは同山車組制作者の中で最年少の佐々木諒太さん(30)。19歳から制作に携わり、今ではテーマや構想を任されている。  10年前までは「迫力や上品さがある」と、東京の人形師から人形を買っていた。ただ「表現の幅を広げたい」と2年前から自作に挑戦し、普段から歌舞伎役者のメークを研究している。表情づくりは人形に命を吹き込む作業。表情に深さを持たせるため、唇の色にもこだわる力の入れようだ。
 今年は初めて「口の開いた人形」に挑戦した。その一体が「玄宗皇帝」。山車を彩る人形を見つめ、佐々木さんは「味のある表情に仕上がった」と自負する。
 制作責任者の橘友次さん(57)も「躍動感にあふれている」と満足げ。「こだわりは変えず、より良い山車にするために技術の進歩などの変化も取り入れたい」と意欲を口にした。
 青森県南地方最大の夏祭り、八戸三社大祭は1日、メインイベントとなるお通りの合同運行を迎えた。神明宮、おがみ、長者山新羅の3神社の神輿(みこし)行列と、豪華絢爛(けんらん)な27台の山車が八戸市中心街を練り歩き、沿道に詰め掛けた市民や観光客を魅了。街全体が極彩色に包まれ、歴史絵巻の舞台と化した。