吹上山車組、最優秀賞10連覇に喜び、涙(2016/08/03)

吹上山車組、最優秀賞10連覇に喜び、涙(2016/08/03)

最優秀賞に輝き、10連覇を達成して歓喜に沸く吹上山車組のメンバー=2日、八戸市庁前
 八戸三社大祭の山車審査で、吹上山車組が10連覇を達成した。さまざまな世代が一丸となって制作に参加。長年にわたって、細部にこだわる技術を受け継いできた。涙を流して抱き合う関係者。囃子(はやし)方や引き子の子どもたちも交え、全員で喜びを分かち合った。
 審査結果が発表された2日。八戸市庁前のステージで最優秀賞の組が読み上げられると、集まっていた山車組の面々から歓声が上がった。
 制作責任者の豊嶋伸一さん(47)を中心に、握手をしたり、抱き合ったり。山車の前で待っていた残りのメンバーに受賞を報告、万歳と胴上げで歓喜した。
 「連覇が、知らず知らずのうちにプレッシャーになっていた。出発ぎりぎりまで調整を続けた。みんなに助けられた」。豊嶋さんは安堵(あんど)の表情を浮かべる。
 中学から山車作りに参加して以来、「いつか最優秀賞を」との思いを持ち続けた。
 2005年から制作責任者。スタッフが一体となって取り組むことを大切にしてきた。
 人形や装飾は妥協せず、細部まで作り込む。若者からベテランまで、それぞれが役割を持って、技術を磨いて今日に至る。
 衣装の装飾を担当した平野淳一さん(43)は「各自がこだわって作業を進めるけれど、年代を超えて仲が良い。団結力が吹上の良さ」と語る。
 長年にわたって組に関わり、10年前から代表を務める秋山実さん(58)は「若い人のパワーはすごい。全員で力を合わせてやってきて良かった」と感慨深げだ。
 大太鼓などで運行を支える坂本友里恵さん(25)も「(受賞を機に)お囃子にも力が入る。残りの祭り期間も、練習の成果を出したい」と声を弾ませた。